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2008年8月31日 (日)

夏の終わりの自然派カフェ

8月最後の日曜日、修善寺と大仁の中間にある「tutty cafe トゥッティカフェ」にスタッフと仲間、家族と行ってきた。

tutty cafe→  http://www.tuttycafe.com/

このお店はマクロビオティックなどのいわゆるオーガニックカフェで、自分たちの畑で採れた野菜を調理してくれるお店らしい。

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ここにたどり着くのが一苦労。牧之郷の駅から車で5分程度だが車が一台やっと通れる細道を上がっていくので時間が余計にかかった気がした。案内の看板がご親切に5~6個あるのが、オリエンテーリングをしている気分になる。

まるで「となりのトトロ」みたいなロケーションと中古の住宅である。

早速子どもたちは虫取りの網をもって探検にでかける。

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さて、マクロビオティックとはいかなるものなんだろうか?

マクロビオティック→    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF

英語で読むからてっきり欧米が最初と思っていたのだが、なんと日本人の料理研究家が最初に提唱したとは驚いた。しかし、調べていくと古来日本ならではの食生活がそのままマクロビオなんだと気がついた。

元来マクロビオティックとは縁遠いメタボ親父まっしぐらの自分が何故?オーガニックカフェに行ったのかは訳がある。

友人がそこのカフェの女性オーナーと結婚して、一緒に手伝うようになったからだ。彼の名前はユタカさん、とでもしておこう。年齢は自分より上の40代前半、彼とは以前自分がバイト兼勉強に行っていた大手のイタリアンレストランで知り合った。根がまじめな人で、最初は(なんでオヤジがこんな所で働いているのか?)と思ったが、ほどなくうちとけて(実際は自分もオヤジ組だった) 長野のヤッホーブリューイングによなよなリアルエールを飲みに一緒に旅をするまでになった。自分にはないものをたくさん持っていた人で、この人となら将来一緒に仕事をしたいなと思うまでになったが、いろいろ話をしていくと彼のやりたい事と自分のやりたい事が微妙に違う事も分かるようになった。それはそれぞれの環境が違うから仕方のない事で、無理して一緒にやるよりは良かったと思う。

これが「tutty cafe」のお二人である。

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8月に入籍したばっかりなのに、昔からここに二人で住んでるかのような雰囲気。奥さん(オーナー)の日呂実さんは日本全国をボランティアなどで放浪されていたツワモノ。マクロビオも自然な形で入り、料理も独学で勉強されたらしい。ユタカさんもバイクに乗るし彼女も乗るらしいから共通の趣味があって良いな、と思う。

初めて来たのになぜか懐かしい。長女のクウはすっかり溶け込んでしまい、畳に寝そべる。

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さて、本日のランチだ。850円なり。

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見た目はシンプル、質素である。これに本日のスープがついた。メタボおやじを筆頭にして男衆3人は思わず「ウッ!少な!」と思ったであろう。「ニク、肉ねぇのかよ!」とも口ごもったであろう。ごめんなさい、オーナー。これが我々メタボ系の偽らざる最初の感想でした。意を決して本日の野菜のスープを飲む。「ウッ、薄!」正真正銘の薄味である。しかも最初は味噌汁かと思って飲んだのだから尚更なのであった。おどおどしつつ、玄米ごはんを口にする。

うまい・・・!じゃん・・

全体に粘りがあり、もち米が入っているのか、非常にモチモチしている。モチモチ好きなユタカさんがハマったのも分かる気がした。モチモチの中にプチプチとした食感があり、中から旨みが湧いてくる。不思議な体験だ。つられてゴボウと車麩の味噌煮を頂く。味噌の旨みが効いていて、塩加減も我々の味覚に合う味付けなので安心できる。お麩はいつもは嫌がって食べないのだが、これがなんと豚バラの煮込みの味がするのだ!ヒジキとモロヘイヤのマリネはさっぱりとしていて、白南瓜かな?の煮物は優しい味わい。なんでもマクロ~の調理法は砂糖(精製された?)を使わないそうで、野菜本来のかすかな甘みをそのまま頂くのが良いらしいのだ。添えてあった自家製の梅干しは懐かしい味がした。

食後にはそれぞれオーガニックスイーツや、穀物珈琲などを頂いてゆったりする。

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ここでスタッフの荒井が「マスター、マクロビオって何?」と今更ながらに質問するので、「俺は神様じゃね~、オーナーに訊け訊け、聞くは一時の恥って言うだろ!」と一蹴。オーナーに聞いてみた。日呂実さん曰く、「そこの土地で採れたものをそのままの形で頂く」のがマクロビオの基本だそうだ。う~ん、それなら自分も出来そうだぞ、今でもやってるし。要はあまり気張らないで自然の力を借りて作るのがマクロビオティックな生活なんだろうな。

普段店ではどちらかと言うとご馳走感のある料理を作ってる自分としては、ここの料理はある意味物足りなく、ある意味目からウロコ状態だった。

自分とユタカさん、そして現在スタッフとして手伝ってもらってる大石さんの三人は前述のイタリアンレストランで一緒だった訳だが、その店のあまりにもの忙しさと、利益を追求しすぎて料理の質やスタッフ同士の信頼関係をおざなりにする経営者側の考えに反旗をひるがえした。通常の世界では利益を追求するのが当たり前だし、正当だ。自分も経営者の一人だから分かる部分は大いにある。ただ、最近の流れとして、そういった主流から大きく外れたもう一本の主流が出来つつあるような気がする。それは「自分の好きなことを、自分の出来る範囲でやる」という考えだ。

tutty cafeはオーガニックカフェの他に染物などのワークショップや、ギャラリーなどのイベントを開催している。それはオーナーの趣味が高じての自然な流れであり、無理して客寄せのためにいろいろやっている訳ではない。休日が火・水・木の3日間というのもうらやましい限りだ。自営業というと一見自由に思えるが、休めば休んだだけお金が入ってこないから、自分の親世代は本当に休みなしで働いていて、それが美徳とされている。「商いは飽きないでやるもんだ」という言葉をさんざん聞かされてきた。

ただ、「商いは飽きないでやる」には、何も飽きずに毎日働くばかりじゃないと思う。自分に合ったリズムで、体や気持をリフレッシュしながら長く続ける事が大事じゃないか?ただ、自分はもうしばらくは現在の朝から晩まで働く生活を続ける必要があるだろう。養うべき家族がいるし、店を支えてくれてるスタッフへの生活の保障や、勉強していく事がまだまだあるからだ。それにめどがついたら、自分のやりたい方向へ徐々にシフトしていきたいと思う。

無理せずに、自然な流れで暮らしていくにはどうしたら良い?

そんな事をtutty cafe は自分に問いかけてくれた場所だった。

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しかしその日のまかないはオーガニックフードの反動で「すき焼き」になってしまった(笑)

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