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2011年5月

2011年5月28日 (土)

シンプルに、ワインです。

酒屋の下里さんから、一本のワインが届いた。


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イタリア、ピエモンテのビオワインだ。

ビオワインという言葉、なんだか最近良く聞くようになってきた。日本語に直すと、「有機ワイン」という事になるのだろうか?

有機栽培や無農薬で育てた、自然で健全なぶどうを手摘みで収穫し、手作業で醸造、天然酵母、酸化防止剤無添加という、手間の掛かるワイン造りをしたものが、現在ビオワインと呼ばれているらしい。

実際下里さんの店ではかなり前からこのビオワインに力を入れていて、現在では店の八割ほどがビオワインで占められているそうだ。

自分の店にも何回か紹介してくれていたのだが、その時はあまりピンと来なくてそのままにしてしまっていた。と、いうより、日々の生活に追われていると、有機栽培のワインなんて、なんだかセレブの御用達ワインみたいな感じがして食指が動かなかったんだ。

最近個人的にスペインワインを飲む機会が増え、色々試していて、皆それなりに美味しいのだけれども、

なんか、

なんだか、

と~っても疲れてくるんだ、スペインワイン。
樽香がキツすぎるのか、味が濃すぎるのか、ただ飲み過ぎなのか、と~っても舌が疲れてしまうんだ。

そんな時は、ごく普通のキャンティなんかを仕上げに飲むと、スーッ、と胃の中に消えていく。

イタリアワイン、恐るべし。

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そんなある日、仕事が終わった後、洗浄ビール狙い!で来たサムと達也、それから順子も交えて今回のビオワインの試飲をしてみる。

目が点。

なんでこんなにも自然にスーッ、と飲めちゃうの?

ラベルを見ると、イタリア語でこう書いてあった。

‘SEMPLICEMENTE VINO’ (シンプルに、ワインです)

シンプルにワインです。そうかー!
ここの農家は1984年からビオディナミック農法を取り入れていて、畑は全て有機栽培だそうだ。ぶどうだけでなく、小麦や飼料も栽培し、子牛や家禽も飼っている。どこか田舎の香りがプンプンする小規模な農家が想像できる。

なぜワインに付き物の酸化防止剤が入ってないのか、下里さんに聞いてみると、

「ぶどうを一年かけて健全に育ててきたのに、醸造のわずか二ヶ月位で、なんでわざわざ余計な薬を入れて、今までの苦労を台無しにしなきゃならんの?って、造り手は言うでしょうね」

オー、そりゃそーだ!

そこには大手メゾンではなかなか出来ない、栽培から醸造まで、一貫とした造り手の愛情がこもっていたのだ。


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死ぬまでにあと何本のワインが飲めるだろう?
飲める量なんてたかが知れてるんだろうな。

どうせ飲むなら嘘の無い、自然なワインを飲みたいナ、と思う今日この頃です。

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