闘莉王 母の愛は強し
以前 元日本代表で、現在名古屋グランパスの闘莉王が店に来てくれた事がある。

店を気に入ってくれ、自分とも気さくに話してくれて一緒に飲んだ。サムも飛び入り参加した。
美しいブラジリアンの彼女と来ていたし、宿はあのマーズガーデンウッド御殿場だったので、早く帰って部屋でゆっくりしてもらいたかったのだけど、彼女や宿そっちのけでサッカーの話は勿論の事、尾崎豊やブラジルの歌、彼の祖父が広島からブラジルに渡ったので、最初のチームをサンフレッチェ広島にした経緯、とても父親を尊敬している事、日本人としての彼の心意気や大和魂などの話題で盛り上がり、焼酎を飲むわ飲むわで、気づいたら三時過ぎ。
「もうそろそろ終わりにしましょう」とこっちが言って、ようやく腰を上げたくらいだった。

息子の太郎はサインボールをしてもらう為に閉店時間の12時過ぎまで寝ないで待っていた。別にそれまでサッカーファンでもなんでもなかったのに。

闘莉王は子供が好きらしく、気軽にサインをしてくれ、太郎にも「サッカーやるの?どこのチームが好き?」などと聞いてくれていた。
太郎はその日、サインしてもらったサッカーボールを抱いて寝た。
それ以来、そのサッカーボールは我が家の宝物になっている。
去年、清水のアウスタで清水エスパルスvs名古屋グランパスの試合を見に行った。

太郎は地元サッカーチームのエスパルスのユニフォームにスタジアムで買った名古屋グランパスの闘莉王のマフラーをする、といったコウモリ野郎的な応援をしたが、試合はまさかの闘莉王が累積でピッチに出れず、清水エスパルスが二点を入れて勝った。
闘莉王はベンチから自分達チームの不甲斐なさに呆れて怒っているのが見えた。
それから1年が過ぎようとしている。
太郎は地元のサッカーチームで毎週土曜日に練習に行く他、時折近所の先輩小学生や中学生達に混じってボールを追い回している。決して上手ではなく、むしろ下手な方だが、サッカーボールを蹴っている時の太郎は嬉しそうだ。
そんな折、今度は闘莉王の母上が来店してくれた。

右奥に居らっしゃるのが闘莉王の母上。その隣の女性は元ウチのスタッフで、現在名古屋グランパスで通訳兼外国人担当スタッフをしているミホ。彼女が闘莉王や母上を連れてきてくれた功労者である。
その隣のハゲはトゥーリオ、では決してなく、ピカーリオ君だ。

闘莉王がサインしてくれたボールを片手に、母上は闘莉王の子供時代の話をしてくれた。
敬虔なクリスチャンであること、16歳だった彼がたった独りで日本へ渡った時の母上の心情、その後の成功、休暇でブラジルに帰郷している彼を一目見ようと地元の子供達が朝から家のも扉の前で待っていることなど。
また「俺は結婚しない」と言っていた闘莉王だったが、母上は「いつか彼に本当にピッタリの女性が現れて幸せな家庭を築いて欲しい」とも話してくれた。
それはスーパースターの子を持つ母親ではなく、ごく一般の母親の誰もが想う息子への愛だった。
ウチの嫁さんも何故か息子の太郎には甘い。本人はあまり意識してないようだが、つい先日も太郎が風邪で学校を休んだ際にも、病院の帰りにwiiの釣りゲームを何の理由もなく買ってあげていた。自分もそのうち買ってあげるつもりでいたのだが、勉強にしろ、サッカーにしろ、普段の行いにしろ、何かしら太郎が進歩したご褒美に買ってあげようと考えていた矢先だったので、嫁を叱ったら、普段ならその何十倍で仕返しをしてくる嫁だが、この時は何も言わずに「へへへ」と笑っているだけだった。
かくいう自分の母親も自分には甘い、らしく、親父や姉がブーブー文句を言っていたのを思い出す。
勝てないね~。母親の息子への愛情には。
今年の夏はぜひとも名古屋に行ってトゥーリオの試合を見たいもんだ。
ピッチに立つ彼の勇姿を太郎の目に焼き付けてあげたい。
そんなトゥーリオの素敵な言葉で締めくくろう。
スタンドを見ていると、涙がこみ上げてくることがある。
僕ができることはサッカーしかない。日本国籍を取って、日の丸を付けて、プレーをする。日本のためにサッカーをして、お世話になった人たちに恩返しをしたい。
— 闘莉王
やっぱ、ワールドカップ、トゥーリオ必要じゃね?

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なんか俺だけ除け者みたい… ヤッテラレンワ…ヽ(○´3`)ノ フッ













































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